アクティブ・ラーニングの意義についてまとめてみました。(2)

★育成すべき資質と能力★
学校教育法第30条第2項において、学校教育において重視すべき三要素は、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」とされています。これをもとに、次期学習指導要領においては、育成すべき資質・能力を以下の3点で整理することが考えられています(「三つの柱」と呼ばれています)。
(1) 何を知っているか、何ができるか
(2) 知っていること・できることをどう使うか
(3) どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか
すなわち、子供たちの「知識の量と中身」を「実社会で有効活用し、いかに良い人生設計に結び付けるのか」ということです。そのために、子供たちに、より有益な知識・技能を身につけさせると同時に、思考力・判断力・表現力等と学びに向かう力、人間性等を総合的に育む必要があるとされています。ここで期待されているのが、アクティブ・ラーニングという学習方法です。

★アクティブ・ラーニングの意義★
「育成すべき資質・能力」すなわち、「三つの柱」を育成するため、なぜアクティブ・ラーニングに期待が寄せられているのでしょうか。個別の知識・技能は、主体的・協働的な問題発見・解決の場面において活用することで定着し、構造化されます。思考力・判断力・表現力等は、知識として教えられて身につくものではないことは皆さんもおわかりかと思います。これらは必要となる学習場面、すなわち、主体的・協働的な問題発見・解決の場面を経験することで磨かれていくのです。そして学びに向かう力は、実社会や実生活に関連した課題などを通じて動機づけを行うことで興味がわき、努力し続ける意思が喚起されます。
一言で、「主体的・協働的な問題発見・解決の場面」と言ってしまうとわかったような気になりますが、問題発見・解決の場面では、次のような思考・判断・表現を行うことが必要となります。
• 問題発見・解決に必要な情報を収集・蓄積すること
• 既存の知識に加え、必要となる新たな知識・技能を獲得すること
• 知識・技能を適切に組み合わせて、それらを活用しながら問題を解決していくために必要となる思考を行うこと
• 必要な情報を選択すること
• 解決の方向性や方法を比較・選択すること
• 結論を決定していくために必要な判断や意思決定を行うこと
• 伝える相手や状況に応じた表現をすること
アクティブ・ラーニングはあくまでも手段であり、大切なことはいかに学校現場でそれを実践していくか、ということです。知識や情報は自分自身に、そして社会に対して還元されることではじめてその意義を見出すことができます。これまでの受け身型授業だけでは、インプットオンリーなので情報のアウトプットの機会を学校内で見出すことは困難でした。アクティブ・ラーニングによってアウトプットの仕方を学び、実社会において「活躍できる大人」を数多く生み出すことが、これからの真の意味での学校教育なのかも知れません。

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